岩手県滝沢市内の中学校で、各校別々だった制服が共通デザインになる。生産コストを抑えて制服価格を下げ、ジェンダーレスなど多様化に配慮するねらいだ。市教育委員会が5月、導入の方針を決めた。2027年春の実施をめざす。
盛岡市に隣接する滝沢市の市立中学校は6校。全校生徒が10人以下の学校から、500人以上の大規模校まで様々ある。市は昨年秋、ジェンダーレスや猛暑などに対応した制服を考えるため、保護者らも加わった検討委員会を立ち上げた。
市教委の1月のまとめによると、各校が採用する夏冬の制服の標準価格は、男子が約5万3千~約7万5千円、女子が約6万6千~約11万7千円する。市教委が市内の小中学校に通う児童生徒や保護者にアンケートを行ったところ、共通デザインのブレザー案について、4割以上の賛成を得た。反対は2割以下だった。手ごろな価格を求める意見も多かったという。
アンケート結果などを踏まえ…